鈴の音が響く頃

『だが、キョウコはやはり、鈴姫の魂を受け継いでいた。そして、その霊力も』

「ってことは…!」


紅が急に慌て出す


「門番がここへオレ達を移動できたのは、コイツの霊力を使ったから…
移動には、かなりの霊力を使うのに…」

「それだけじゃない」


すっと、紫さんが前に出る


「俺達神と、契約者との相性が合わない限り、力は発動しない。少しでも波動にズレがあると、力は暴走するはずなんだ」


『だけど、力は発動し、私はお前達をここに移動させた。一瞬でな。
…どういう意味か、分かるな?』



ん?ん?
また私だけ、おいてけぼりな気が…



「笑えねー…こいつが、オレ達の主の適任者か…」


「鈴姫の生まれ変わりなんだから、納得がいくよ」


「えー…あのー…一体どういう…????」



手のひらの二人と、楓ちゃんを交互に見比べる



『キョウコ』

「は、はいっ!」

『どうか、こやつらの主になってはくれぬか?』

「あ、あるじ?!」

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