AKANE
そうは言うものの、今度こそ本当に失ってしまったかもしれない、そんな恐怖と盲目だった自分への怒りが腹の底から沸きあがってくるようで、フェルデンは悔しさと憤りで唇を血が出る程強く噛み締めた。
あの嵐は必然だった。きっと誰にも避けようのないものだったのだろう。
しかし、あともう少し早く、朱音の存在に気付いていたならば、彼女を最悪の事態から救うことができたかもしれない、そう考えると愚かだった自分を戒めてやりたいと強く思った。
「うう・・・」
潮水を多量に飲んでしまったせいだろうか、口の中や喉がひりひりと痛む。
「おっ、気がついたか! 水飲むか?」
ルイはまだ覚醒しきっていないぼんやりとした頭で、差し出された木の器を受け取ると、有難くその水に口をつけた。
水を全て飲み終えたところで、ルイは自分が今いる状況を一つずつ分析し始めた。
日が昇っていることを考えると、夜が明けていることは明らかだった。
それに、真っ白い砂浜。後方には森が広がっている。小枝を組み、火を起こしたであろう薪の痕。それに、いつの間にか着ていた服は脱がされ、水分を絞って木の枝にうまく引っ掛けられていた。代わりに大きめの古い毛布が身体に掛けられていて、ルイはそれでくるりと身体を包ませると周囲の情報を得ようとゆっくりと見回した。
(僕は一体・・・)
見回した景色の中に、見慣れない青年の姿が一つ。
逞しい褐色の剥き出しの上半身、風変わりの帽子に大きな石の耳飾りをしたその青年は健康的な笑顔をルイに向けた。彼の服はルイの衣服と同様にそれは木の枝に干されているようであった。
あの嵐は必然だった。きっと誰にも避けようのないものだったのだろう。
しかし、あともう少し早く、朱音の存在に気付いていたならば、彼女を最悪の事態から救うことができたかもしれない、そう考えると愚かだった自分を戒めてやりたいと強く思った。
「うう・・・」
潮水を多量に飲んでしまったせいだろうか、口の中や喉がひりひりと痛む。
「おっ、気がついたか! 水飲むか?」
ルイはまだ覚醒しきっていないぼんやりとした頭で、差し出された木の器を受け取ると、有難くその水に口をつけた。
水を全て飲み終えたところで、ルイは自分が今いる状況を一つずつ分析し始めた。
日が昇っていることを考えると、夜が明けていることは明らかだった。
それに、真っ白い砂浜。後方には森が広がっている。小枝を組み、火を起こしたであろう薪の痕。それに、いつの間にか着ていた服は脱がされ、水分を絞って木の枝にうまく引っ掛けられていた。代わりに大きめの古い毛布が身体に掛けられていて、ルイはそれでくるりと身体を包ませると周囲の情報を得ようとゆっくりと見回した。
(僕は一体・・・)
見回した景色の中に、見慣れない青年の姿が一つ。
逞しい褐色の剥き出しの上半身、風変わりの帽子に大きな石の耳飾りをしたその青年は健康的な笑顔をルイに向けた。彼の服はルイの衣服と同様にそれは木の枝に干されているようであった。