AKANE
今なら指先を軽く動かしただけで、地を割り、隆起させ、邪魔な者は全て排除できることなど他愛もないことだと朱音は思った。そして、そんな力を持っていたルシファーが、どうしてこうまでして多くの犠牲も厭わずに世界の頂点に立とうともせず、ゴーディアという国の中で止まったのか。そして、国力のみでサンタシから自国を守ろうとしたのか。ふとそんな疑問が駆け抜けた。
「クロウ!!」
フェルデンに肩を掴れて、朱音は今の状況をはっと思い出した。
今尚勢いを止めることなく落下し続ける二対の竜の下には、いつの間にか地上が迫りつつある。しかも、気付かないうちに王都から別の町の頭上へと移動してきていたようであった。王都よりもこじんまりとしたのどかな町並みに、町の人々が行き交う姿が小さく確認できる。
「スキュラ!!!」
このままでは街中に突っ込んでしまう。
慌ててスキュラに合図するが、勢いがつきすぎてしまった今、簡単にそれを止めることができない。
『グウウウウウ』
スキュラは喉を唸らせて懸命に方向を転換させようとするが、なかなか上体を起こすことができない。
そしてそれはファウストの飛竜も同じで、ファウスト自身もそのことに気付いて慌てているようであた。ファウストは、自分の攻撃が謎の黒い煙で邪魔されたことに気を取られ、僅かにその反応が遅れたのが最も大きな原因だった。
「ちっ!!」
「クロウ!!」
フェルデンに肩を掴れて、朱音は今の状況をはっと思い出した。
今尚勢いを止めることなく落下し続ける二対の竜の下には、いつの間にか地上が迫りつつある。しかも、気付かないうちに王都から別の町の頭上へと移動してきていたようであった。王都よりもこじんまりとしたのどかな町並みに、町の人々が行き交う姿が小さく確認できる。
「スキュラ!!!」
このままでは街中に突っ込んでしまう。
慌ててスキュラに合図するが、勢いがつきすぎてしまった今、簡単にそれを止めることができない。
『グウウウウウ』
スキュラは喉を唸らせて懸命に方向を転換させようとするが、なかなか上体を起こすことができない。
そしてそれはファウストの飛竜も同じで、ファウスト自身もそのことに気付いて慌てているようであた。ファウストは、自分の攻撃が謎の黒い煙で邪魔されたことに気を取られ、僅かにその反応が遅れたのが最も大きな原因だった。
「ちっ!!」