〇●ポーカーフェイス●〇

小さい道を抜けて、大きな道に出た



車内はふんわりと甘い香りがした
そして聞いたことのあるようなないような、そんな洋楽が小さな音量で流れていた





運転もとても慣れていて、日ごろから運転している様子だった





「今日はありがとう。会ってくれて」






「会うくらいなら全然」





「メールもあまり返ってこなかったから会ってくれないと思ったよ。」




「メール苦手なんです」





「実は俺も。だから助かったよ」





そんな淡々とした会話
私は無表情のまま前を見ていた





信号が赤になり車が止まった時、宏太は私のことを横目でちらっと見た




「思っていた以上で正直驚いてるよ」





「何が?」




「え?あぁ…俊介に美人を紹介しろって冗談交じりで言ったらまさかこんなに美人な子が来るとは思ってもいなかったから」






「…」






「ごめん、気分悪くした?」






「別に。」





「あぁ、ならいいんだ。こんなにモデルみたいな女子高生見たことないからちょっとなんかきんちょうするわ。」





そう宏太は優しく微笑みまた車を走らせた





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