〇●ポーカーフェイス●〇
―末永漣SIDE―




俺はホテルの部屋を飛び出した





イライラしながらなかなか来ないエレベーターを待つ





今まで東城のことはそんなに悪いやつとは思ってこなかった
ただ不器用なやつで
何考えているのか
何を抱え込んでいるのか
表情のいつも無表情
怒りも何も表情にあらわさない




そんな東城に最初はただの興味思っているだけだった





でも屋上で話すたびになんとなく、少しだけど
心を開いてきてるんじゃないかって勝手に思って




それがやたらうれしくて
気づいたいつも目で追っている今の状態





確かに見た目はかなりの美人
すらっとしたモデルのような体形に、握りつぶせそうな小さな顔
サラサラの栗色ストレートロング
きれいな二重の大きな目に、すっと高くて小さな鼻
何もかも完璧な見た目




男子生徒からは高根の花で、みんな声さえかけない







そんな見た目なんてどうでもよくて
ただ、もっとこいつのこと知りたいと思った
笑った顔とか怒った顔とかいろんな表情を見てみたいと思った







そう思っていた俺の気持ちがたった今崩れ去り、拒絶した




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