〇●ポーカーフェイス●〇

そう考えるときりがなくて、遠くから東城の姿を見るだけで鼓動が早くなる






一歩、また一歩
近づくほど
イライラとよくわからない感情が俺の中を埋め尽くす





そして、、、、





ガバッッ






何故か仰向けの東城に覆いかぶさる自分
東城の顔は俺の顔の目の前
少し動くだけでくっついてしまいそうなくらい近い







「クラスメイトだからただでやってくれるんだっけ??」




何言ってんだ俺
何言ってんだ俺




自分で言いながらも心臓が飛び出しそうで
顔が熱い




東城はピクリもせず、俺をそのまま無表情のまま見つめた
そして俺の首に腕をまわし、「いいよ」と、それだけいい、俺の体を自分に引き寄せた





俺の胸に顔をうずめる東城
感情も何もない。そうわかってるけどドキドキしている自分
きっと他の男も一緒なんだろう





無感情の東城に対して一人興奮し、求める
俺はぱっと東城を離し、まっすぐ見た




「おまえ、怖くねえのかよ。好きでもない男に抱かれて、嫌じゃねえのかよ」





東城は「いつものこと」それだけ言った
俺は何だか虚しくなった
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