〇●ポーカーフェイス●〇
しばらくして廊下に人気がなくなった後私は教室に戻らずに屋上へと向かった




制服もぼろぼろ
しかもびしょびしょで水がぽたぽたと落ちる




こんなことをされても何も感じない自分がたまに怖い




自分でも自分の感情がわからない




屋上に着くと風が吹き付け制服が濡れているため体が冷える




私は一番日の当たりそうなところで、ばたんと仰向けになり空を見つめた
そしてネックレスのNのイニシャルを指でいじった




―結愛、よく聞いて?何をされてもあいつらの前では泣いちゃダメ怒っちゃダメ。我慢して我慢してあいつらの期待を裏切るのよ?それで辛くなったらね、一緒に誰もいないところで思いっきり泣こうね。辛さも苦しさも涙も全部半分こにしようね―





そんな懐かしい声がどこからか聞こえてきた




全部半分こ
にできなかったね夏華




ごめんね




その時屋上のドアがガチャっと空いた
私はそのまま空を見つめた




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