ウソつき〜後悔した理由〜
アイツが。
消える間際に翔太に残した言葉
“一人で歩けるくらいに強くなれ”
翔太はきっとこのことを言ったんだ。
「…………あんたは十分一人で歩けてる。」
ボソッと呟いたこの言葉が
翔太に聞こえていたかはわからない。
けど。
翔太が嬉しそうに笑ったのは分かった。
***
時は流れる。
流れを止めようとすると
罰が下る。
そんな話を誰かに聞いた。
………私には罰が下ったのかな?
………ねぇ?
裕太。
***
『じゃあね〜、美音!』
「じゃあね〜」
友達ににこやかに手を振る。
はぁ…。
今日も やっと終わった。
学校という名の鋼の檻。
『あ〜ねき!』
通学路の途中で。
かっこよさげに待ってる弟。
………かっこよくはないけど。
「何よ?」
『転校生。
……の話聞きたくない?』