ウソつき〜後悔した理由〜
「別に。」
『………高橋。』
翔太が口にしたその名前に反応してしまう体。
『………あいつ、姉貴と同い年だよなぁ?
ってことは、弟か。』
『弟…いたんだな』
高橋。
聞きたくなかったその名前。
何で そいつが?
今になって?
そいつの目的はもういない。
………はずなのに。
アイツはもういない
……はずなのに。
『姉貴。
弟だからな。』
………わかってる。
けど。
「弟だろうが何だろうが
高橋には代わりないわよ」
『………ちげぇ。
あいつとはちげぇよ?』
………一緒よ。
「……まぁ、関係ないわ。今の私達にはね?」
アイツがいなくなった
今の私達には。
『………そうだな。』
そうよ。
だから そんなやつどうでもいい。
忘れたかったことを思い出させられた。
最悪の気分。
『………でも。
姉貴は俺が守るから。
あの人との約束だから。』
「……何?
何か言った?」
『何でもねぇよ』