ウソつき〜後悔した理由〜





***



『美・音・さ・ん』



ふと名前を呼ばれ振り返る。


『やっぱり。
あんたが美音さん?』


何?この失礼な男。


「そうだけど。
誰?」


『美音知り合い?
先行ったほうがいいよね?』


次が移動教室だから今は移動の最中。


「うん、ごめん。ありがとう。」


そう言って友達数名を先に行かせる。


『授業、サボらせちゃうかもしれないから、誤魔化しといて〜!』



おちゃらけ風に友達に言う男。


は?


何?こいつ。



知り合いじゃないはず。



見た目は
毛が栗色ってかんじで目だってクリクリ…
身長は男の中では比較的小さいほうのはず…


そんな男の知り合いは私にはいないはず…。



じゃあ誰だ?

こいつ…。



『“誰だ?”って顔してるね』



は?


『俺の名前聞きたい?』



は?


「いえ、別に。」



『そうか〜!
そんなに聞きたいか〜!

って、えぇ!?』


………コント?


『聞きたくないの!?
こんなイケメンの名前を?』



確かにイケメンだけど…


自分で言わないだろ…普通は。



しかも、翔太のほうがイケメンにかんじるし。



この男はイケメンていうよりはカワイイってかんじだし。


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