ウソつき〜後悔した理由〜
俺のおかげじゃないって…?
誰のおかげ…?
……アイツのおかげ?
私が。
普通に笑えるようになったのはアイツのおかげだ。
アイツの…………。
「陽は何で、高橋のこと嫌いなわけ?」
『聞きたい?』
「いや、別に。」
『えっ…?
聞いてよ…』
笑いながら言う陽は本当に高橋のことを嫌っているのだろうか。
『俺ね?
兄ちゃんに暴力ふるわれてたんだ。』
……ズキン
『まぁ、あのときの俺は弱かったから。
今ならやれないよ〜!
……けど。
痛かった。美音ちゃんも?』
……ズキン
『そっか。美音ちゃんもか。』
「ち…違うの。
私は冗談というか軽く。
殴るにもはいらないくらい。
けど………」
『あぁ、見たんだ?』
そう。
目の前で。
何回も何回も殴られている人を。
私は殴られたことはなかった。
お互いに遊んでてビンタとかはあった。
けど…あんな風に人を殴るんだって。
あのとき、改めて思った。
『ねぇ。美音ちゃん。』
『もし…あの人が生きてたらどうする?』
…………え?