愛してるから関係ない!
帰る時間になって、妙に元気のない沙織に雪乃は気づいていた。

でも、それを口にすることはなかった。

「先輩達、お待たせですぅ」


「元気いいな~雪乃ちゃんは~!沙織、風邪どうだ?」


「ううん…大分いいよ」


「でも、まだあんまり元気ないな~大丈夫かぁ?無理しないで、ダメなら帰れよ~」


やっぱ拓也は優しいと思った。


こんな拓也をもしも裏切っていたりしたなら、親友であっても沙織を許せない。


そう雪乃は思っていた。
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