愛してるから関係ない！

拓也が可哀想で、雪乃は校内で見かけた二人の事を言うべきかを考えた。


でも、真実がわからないと、拓也もこのまま引きずっていく事になる。


「拓也先輩、実は今日学校の階段で、相崎先輩と沙織が話ししてるの聞いちゃって…智則、沙織って呼びあってて…」


「ごめんな…雪乃ちゃんにまで嫌な思いさせちゃって。俺、大分前から気がついていたんだ。二人の事…」


「じぁどうしてはっきりさせないんですか？」


「どうしてだろうな…」


「拓也先輩沙織がもしかしたら相崎先輩に…先輩と…その…深い関係とかになってても平気なんですか？」


「平気じゃないよ。もちろん…俺は沙織を大切にしたかったから…だからダメだったのかもしれない…」


「えっ！もしかして拓也先輩と沙織って…」

「まだキスしかしてないよ…それも一度だけ。最初泣かれてさ～でも今思えば、もうあの頃から智則と沙織は…」