おじいさんの懐中時計
「お兄ちゃん、お母さんやお父さんは居るの。」

くりくりした大きな目の女の子と、ゆかりくらいの女の子の2人が立っていた。

「いるよ…。」

僕が、当たり前だと言うように話すと

「ふーん。いいなー。美加はね、事故でお母さんも、お父さんも死んじゃった。顔も覚えていないの。」

「私は、お兄ちゃん居るよ。お母さん、死んじゃって、お父さんは居なくなったんだ。お兄ちゃんは遠い所で働いてるから、中々会いにこれないって――。でももうすぐ会えるの!。砂織、その日を楽しみにしているの。前はよく喧嘩もしたけど、今は喧嘩も出来なくて、つまんない…。」



僕は、その話を聞いて、恥ずかしくなった。両親や妹が居るのは、当たり前と思っていた自分勝手な僕――。わがままな自分。


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