BOND
武藤くんはそれ以上何も聞いてこなかった。




私たちは防波堤に座り、海を眺めていた。





潮の香りが鼻をかすめる。





波の音が眠気を誘う。






武藤くんは寝転がり、空を見ていた。




私も寝転がり、空を見た。





そこにはキレイに輝く星があった。





「越智…。」


「ん?」


「寝れそう。」


「私も。」




二人でクスッと笑った。







今までで一番、穏やかな時間が流れた。
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