BOND
「お久しぶりです。」


「まぁ、座って。」





社長と向かい合うようにソファに座った。






「失礼します。」



「どうしたんだい?」



「唐突ですが、夏音さんは秀さんとご結婚されるんですよね?」



「…。」






社長は目を逸らし、ため息をついた。





「夏音は結婚を拒否するんだ。」



「…。」



「あの子は子供が産めない体でね…。」



「っ…え?」





子供が‥産めない?





「母親を早くに亡くし、あの子にはいつも寂しい思いをさせた。兄弟がいたら少しは違っていたんだろうが…。」







社長の目は少し潤んでいた。
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