BOND
「快、何隠してんだよ?」


「…何も隠してない。」






勇人が黙り、俺は不思議に思って勇人を見た。






勇人は部屋を物色している。





「快、夢を叶えるのに焦ってんのか?」



「…。」





俺は目を逸らした。




「そうなんだな?何で焦ってんだよ?」



「…。」




こういうとき勇人は鋭い。






俺はため息をついて、勇人を見た。





「勇人、俺パリの支社を任されそうなんだ。」



「っ‥はぁ!?」



「だから夢を一刻も早く叶える必要がある。」






勇人は俺を見たまま固まった。
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