BOND
友美SIDE


私は快が気になっていた。





別れじゃなかったら、何を言おうとしたんだろ。





「友美?」


「あ。はい。」





男の人は私の顔を覗き込む。




「どうした?」


「あ‥いえ。ちょっと考え事してて。」





男の人は私の顔をじっと見つめた。




「なぁ。」


「はい。」


「今から海行くか。」


「え?」


「撮影昼からだろ?」


「‥はい。でもどうして海なんですか?」






男の人はクスッと笑って食器を片づけていく。







私の頭の上には?が沢山飛んでいた。
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