BOND
そしてホテルの入り口を潜ろうとしたとき。



「友!!!!」



え‥?




顔を上げると、裕がこっちに向かって走ってくる。





何で…。





「おっさん俺の女に何してんだよ!!」



おっさんから私を引きはがし、私の手を引き歩き出す裕。




何で…。



「どうして‥。」


「…。」


「何で来るの?」


「…。」


「私たち別れ…!!!」




裕は不意に振り返り、私の口を裕の口で塞いだ。




私は裕の胸を突き返し、離れた。



「何で!?」


「…。」


「裕なんて知らない!」



私は逆方向へ歩き出す。




裕なんか…知らないんだから…。
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