甘きゅん【完】
「柚月いる?」
バン!と。
ノックされることもないまま、あたしの部屋のドアが開いた。
「…っ…
ぎ…ぎゃぁぁぁあ!」
うっとりと閉じていた目を見開き、抱き締めていたらくだのぬいぐるみを放りだしながら絶叫するあたし。
だって…
だって…
「ぎゃあって何だよ。
うるせぇ奴」
あたしの部屋をバン!と開けたそいつは、両耳にひとさし指を突っ込みながら嫌そうな顔をし、
「なんだ、柚月。
おまえ、俺のドラマ見てたのか?」
ニヤリと――…
「へぇ、おまえ。
俺に興味あったんだ?」
あたしをいたぶるような表情を浮かべて、あたしの前にデン!と鎮座する、超でかいテレビを、耳から抜いたひとさし指で指さした。
バン!と。
ノックされることもないまま、あたしの部屋のドアが開いた。
「…っ…
ぎ…ぎゃぁぁぁあ!」
うっとりと閉じていた目を見開き、抱き締めていたらくだのぬいぐるみを放りだしながら絶叫するあたし。
だって…
だって…
「ぎゃあって何だよ。
うるせぇ奴」
あたしの部屋をバン!と開けたそいつは、両耳にひとさし指を突っ込みながら嫌そうな顔をし、
「なんだ、柚月。
おまえ、俺のドラマ見てたのか?」
ニヤリと――…
「へぇ、おまえ。
俺に興味あったんだ?」
あたしをいたぶるような表情を浮かべて、あたしの前にデン!と鎮座する、超でかいテレビを、耳から抜いたひとさし指で指さした。