何度も…何度でも君に恋をする

照り付ける太陽が眩しくて涙が出る…。


奏くんへの気持ちがこれ以上溢れないように。

彼に気持ちがバレないように。



零れ落ちた涙を急いで拭った。









「奏くん……、私少し寝るね…」

顔が見えなくなるまで布団に潜った。

さっきまでの顔…もう見られたくない。


奏くんを困らせるだけなら……、こんなふうに切ない顔を見るなら……。







目を…閉じていればいい。


瞳の中に閉じ込めてしまえばいいんだ。










「…んじゃー……オレも寝るわ…」



窓際から隣のベッドに歩いてくる足音がする。

視界は遮られてるから耳だけが彼の行動を教えてくれる唯一の頼り。


耳を澄まして聞いてたらまたベッドがギシッてなる音がして……





奏くんの手が…私の髪に優しく触れた。






「………ごめん…な……」




声も出さずに囁くように……、でも確実に耳に届いた。


“ごめんな”の4文字。





ねぇ奏くん…。

それってどういう意味?



からかってごめん…?

怪我の事…?







私の気持ちに気づいたのかな………。












奏くんの触れた前髪が熱い。


熱くて…苦しくて……涙が出るよ。







校庭から聞こえる友達の声。

消毒液の匂いがする保健室。

奏くんの存在を感じるカーテン越しの距離。






私には何もかもが………









切なかった…。





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