薔薇騎士〜ローゼンナイツ〜
「アレン兄様、
ご本をよんでくださいな」

エミリアが俺の家に来て3年がたった

「エミリ、なんの本だい?」

エミリアは本当に大切な存在だった
幼い俺はこの感情が恋に繋がるものとは知らなかった

「お姫様の本がいいの」
エミリアは3歳とは思えないしっかりした子だった

「エミリはお姫様のお話が好きだな」

幼いエミリアは俺に本を読めとせがむ日々で
大体はお姫様が出てきた

「うん、大好きなの
エミリの王子様はアレン兄様なの」
口癖はこれだったな

「それは光栄ですね?我が姫」
そう、返すのが俺の口癖だったな

アレン 8歳
エミリア 3歳
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