あのゴールまで〜はじまり〜
「えーっと、
自己ベストとかいくつですか??」
彼女は私に聞いてきた。
ええ!?
これってナメられた方がいいのかな。
それとも自分は速いですよーアピールをした方がいいのかな。
「え?
あなたは・・・?」
私は質問を質問で返した。
「私?
私ですか?
私は・・・
14秒・・・
77・・・?」
彼女は苦笑いしつつそう言った。
私は体育の時間のタイムではスニーカーで15秒だった気がする。