あのゴールまで〜はじまり〜
それからのレースは飛ぶようにすぎていく。
あっという間に自分達のレースだ。
スタブロの設置をする。
ヤバい。緊張してきた。
それもそうか。
デビュー戦だもんね。
私はスタートの練習を終え、スタブロの前より少し遠いところにたつ。
軽くジャンプやももあげをする。
「On your mark…」
よし、スタートは前傾だよ、前傾。
そこからは加速してジタバタ走らないように…うん。
レースの工程を頭の中で何度もぐるぐるぐるぐる繰り返す。
「Set…」
パーンという号砲。
私は飛び出す。
あれ、いつの間にか状態起こしてる。
ていうか前傾してた?
今何位?
そんなことを考えてるうちに、
いつの間にかゴール。
Setで頭の中のものが全部飛んだ。
「一位、14秒04、…………………」
名前や学校名が頭にはいってこなかった。
なにやってんの自分。
何も考えられなかった。
多分ジタバタ走ったと思う。
前傾なんかもしてなかったかもしれない。