あのゴールまで〜はじまり〜



「満足いかねぇか。


立石、完璧主義って感じだしな。」


津久野とは違う。


声が低い。



松崎流星だ。



「えーっ。


何が満足いかねぇように見えんだよ。」



津久野が松崎流星に問う。



「立石、終わった後の顔、不満げだった。



よく思い返すとスタート、すぐ状態起こしたし、

加速も立石らしくなかった。」



…。


言ってること全部あたってる。



私はうつむく。



「なんか、勝負に勝って、内容は負けたって感じだな。」


松崎流星はずっと遠くを見ながら話す。



なんか、すっごい悔しい。



「ま、でも、次は内容でも勝てるようにがんばろうぜ。」


松崎流星はこっちをのぞきこんで優しく微笑んでくれた。


私の頭に手をのせる。



心臓がビクンと跳ねた。


多分肩も…
< 113 / 203 >

この作品をシェア

pagetop