あのゴールまで〜はじまり〜
「満足いかねぇか。
立石、完璧主義って感じだしな。」
津久野とは違う。
声が低い。
松崎流星だ。
「えーっ。
何が満足いかねぇように見えんだよ。」
津久野が松崎流星に問う。
「立石、終わった後の顔、不満げだった。
よく思い返すとスタート、すぐ状態起こしたし、
加速も立石らしくなかった。」
…。
言ってること全部あたってる。
私はうつむく。
「なんか、勝負に勝って、内容は負けたって感じだな。」
松崎流星はずっと遠くを見ながら話す。
なんか、すっごい悔しい。
「ま、でも、次は内容でも勝てるようにがんばろうぜ。」
松崎流星はこっちをのぞきこんで優しく微笑んでくれた。
私の頭に手をのせる。
心臓がビクンと跳ねた。
多分肩も…