あのゴールまで〜はじまり〜
いそいそと私は手提げバックに飲み物、スパイク、タオルなどをいれていく。
るりと最終コールのとこまで一緒にいくことになっている。
トントン・・・
軽く指先で誰かに肩を叩かれた。
振り向くと松崎流星がいた。
「何??」
私は言う。
ちょっと素気なかったかな・・・?
「頑張れよ」
耳元で囁くような小声で言われた。
ちょっと心臓がはねた
きゃーっ・・・私ってば超緊張してるよ!←(超鈍感)
「ありがとっ・・・頑張るね」
私もノリで松崎流星の耳元で囁くような小声でかえす。
私はニヤリと笑って見せた。
「のぞ~いくよ~!」
るりだ。るりは私のことを『のぞ』って呼ぶ。
「了解!」
私はテントの外にでた。
「頑張れよぉぉおお!立石!!」
テントを出た瞬間に津久野が大声で言ってくる。
「頑張るーーー!!」
私も大声で返す。