あのゴールまで〜はじまり〜




私は頷く。



また先生は適当に順番を決めていく。



今度は11番になった。



私の番がやってくる。



30メートルでも私はきっとバテる。



私は20メートル地点から走った。



風を切って走る。



踏み切り板に足をたたき付ける。



小学校の授業で習ったように跳んだ。




空に浮かぶ。



足が着いた。



一瞬でも空に浮かべるだけで嬉しい。






私は砂場を立ち退いた。



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