いつか君を忘れるまで
携帯電話
「ほんじゃあ、休憩行ってきます。」

俺は店長にそう言うと、本屋の自動ドアを出た。

商店街をゆっくりと進む。
書店のスタッフの部屋は禁煙だ。
だから俺は、休憩の時は決まって商店街の中のコンビニの灰皿でタバコを吸う。

本屋の2、3軒先だ。
1、2分で着いてしまう。

俺は、タバコを切らしているのを思い出し、コンビニの中へ入った。

ここのコンビニの店長とは、俺がバイトしているコンビニの店長と中が良い事もあって、顔見知りだ。

「タバコ?」

店長が、何も言う前に俺が吸う銘柄の箱を取り出した。

「そうっす。」

ポケットから小銭を取り出し、レジに置くと、タバコを受け取った。

「吸い過ぎないようにね。」

そう言う店長に会釈をすると、俺はコンビニを出た。
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