赤い狼 参
「え、は……えぇ!?」
思わず、叫んでしまった。
男の人が私が叫んだ事に驚いているのが分かっていたが、私は初めて聞かれた質問に戸惑いを隠せない。
「違うのかい?」
また私の顔を覗き込みながらそう言う男の人は少し長めの黒い髪を耳に掛けながら、少し残念そうな顔をした。
この男の人が何でこんなに寂しそうな顔をするのかが分からない。
「いや、連の彼女だなんて!私は最近、連が仲良くしてくれている友達です!
それに、連の彼女なら私みたいのじゃなくて、もっとぃぃ女の人じゃないと!」
仰向けの状態で、焦りながら両手を思いっきり振る。
それを見た男の人はあからさまに肩を落としたのが分かった。
「…そうか。絶対、連の彼女だと思ったんだがなぁ~…。」
さっきの笑顔は消えて、眉を下げている男の人に何故か申し訳ない気持ちが沸く。
「えっと…何か…すいません。」
何を言ったらぃぃのか分からなくて、謝る事しかできない。
すると、男の人は焦った様子で下げていた目線を私に向ける。