天使のキス。
ほら。
クラスの女の子達も、チラっチラと、あのイケメンくんを見て、ひそひそ話をしているよ。


だから、沙耶――…


“今回は、あのイケメンくんはスルーしよう!
高等部では平和な毎日を送りたいしさ”


そう提案しようとしたあたしの横には沙耶はいなくて、


「あれ?
沙耶?」


ぶんぶんと顔を振って沙耶を捜す視界の中、


「げっ!沙耶!!」


さっきあたしとぶつかったイケメンくんに、堂々と話しかける沙耶の姿が入ってきた。
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