天使のキス。
タクにそう言われると――…


「うん」


拒むことはできず、あたしもタタタ…っと早足で窓辺に向かった。


「俺は佐久間健。
よろしく」


「俺は佐藤卓也
よろしく」


そこではもう、自己紹介がすでに始まっていた。


「…あっ。
あたしは、工藤愛里。
今朝はごめんなさい」


その輪の中に、ひょこっと首を突っ込むと――…

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