天使のキス。
両手を振り回し、うが―っと怒るあたしに、


「何怒ってんだよ、愛里」


悠はちょっと首をかしげて、


「あ、わかった」


目の前のイセエビのぷりっぷりの身をあたしの口の中に放り込んだ。


「腹減ると、なんでもないのに怒りたくなるんだよな?」


…って!


「愛里は本当に単純なやつだなぁ」


――ちが―う!!


ちが―う!
ちが―う!!

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