天使のキス。
違う…のに。


「愛里さ?
夜ご飯って何?」


ソファに転がった悠が、気位の高いネコの気まぐれの甘え…みたいな表情であたしに聞いてくる。


「悠…。
あんだけ食べといて。
もうお腹すいたの?」


床にぺたんと座り、ソファを背もたれにゲームをしていたあたしは、コントローラーをいったん離して、ソファに転がる悠を見上げた。


すると――…


「違うよ?
愛里の手料理が食べたいだけ♪
今日って、水曜日でしょ?
愛里の当番の日♪
おばさんから聞いた」


あたしのハートをくすぐる言葉と、甘い瞳をあたしに向ける悠。




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