天使のキス。
「…ったく、悠。
ちょろちょろしないでよね」


そんなお小言じみたことを口にすると、


「…母さんみてぇ」


ウインナーがささっていた爪楊枝を口から出しながら、悠はツ…と、唇を噛んだ。

「…え?
悠?」


急におとなしくなった悠に


「どうしたの?」


そう声をかけると――…


「なんでもねぇ。
っつーか、おばさんみたいだな、愛里」


そんなムカつく言葉とともに、ウインナーを口につっこまれた。


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