天使のキス。

でもね――…

「パパのね？
会社の社長さんの息子なの。
“悠”って言うの。
見た目はね、本当にカッコいいの。
綺麗すぎて、清らかで、天使！？とか、思っちゃうくらいなの」


あたしのマシンガントークは止まらない。


「でもね？
これがけっこう意地悪で、いたずら好きで…。
でも、そんなところも憎めなかったりするの。
でもね？
そんな悠に、あたし嫌われちゃったんだ。
まだね、好きとも言えていないのに。
ねぇ、じいじ。
どうしたらいい？
あたし、どうしたら悠に好きになってもらえるかなぁ？」