天使のキス。
「あ―、すっきり!」
あたしのこめかみからようやく両手を離した健ちゃんが、
「ほら、愛里。
昼休みがなくなるぞ?」
非難がましい目をあたしに向けた。
「ほら。
さっさとしゃべれよな?」
…って、ここまで時間を浪費したのは、いったい誰のせいなんですか!?
恨みがましい目を向けながらも、おとなしく健ちゃんの隣に座り、
「あたし、好きな子できたんだ。
どうすれば付き合えると思う?」
休み時間の残りが少ないのを考慮して、単刀直入に切り出した。