天使のキス。
両腕を体に巻きつけて、震える真似をするあたしの肩に手をまわし、


「まぁ、そう言うな。
要は、解決してやればいいんだろ?」


健ちゃんは、あたしの瞳をのぞきこんだ。


「今日、帰り。
愛里の家に行ってやるよ」


「えぇ?
家!?
なんで?」


「それは見てのお楽しみ。
ま、愛里のハートを射止めた悠くんの、その天使面ってやつも見てみたいし、それに――…」


「ん?」


「愛里の大好きな悠くんに。
揺さぶりをひとつもかけてやろうと思ってね?」


そう言って健ちゃんは、大きな大きなウインクをひとつした。

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