天使のキス。



放課後――。


「そうだ。
愛里、これやるよ」


本当に家までついてきた健ちゃんが、玄関先で、肩にかけたかばんの中から何か取り出した。


オレンジ色の小さな手提げの紙袋。


「え?
何?」


袋の中をのぞきこむと、同じくオレンジの包み紙にリボンをかけた、小さな箱のようなものが横たわっていた。


「…」


お誕生日でもないし?


健ちゃんからプレゼントをもらう理由がない。


これはいったい何?


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