天使のキス。
「ネタ提供の報酬って何!?
うあぁぁぁ…
あたしのプライバシーがぁ!
あたしのプライベートがぁ!
駄々漏れの危機――っ!?」


そんなあたしの悲鳴のような声にかぶせて、


「あ、今度の俺の新作。
社長の息子と普通の女子高生のシンデレラストーリーでも書こうと思って♪」


健ちゃんは、勝手に家の中に入り、スリッパに手をかけた。


「おじゃましまーす」


いやいや、お邪魔しますじゃなくて。


「そのためには、愛里ちゃんの想い人の悠くんにも話を聞かなきゃねぇ☆」


「はぁ?
“想い人”って何?
ダッさぁ」


…って、ツッこむところは、そこじゃなくて。


健ちゃん!
ちょっと待って!!
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