天使のキス。
もちろん、悠との現実をハッピーエンドにしてほしいあたしは、平身低頭。


「コーヒーがよろしいですか?
あ、それとも、緑茶?
あっ!
先日いただいた高価な“お”紅茶にしましょうかねぇ?」


必要以上に、へこへこと、健ちゃんに媚へつらう。


…って、あたしったら、何をやってるんだろう。


紅茶の葉っぱをティーポットに入れようとした瞬間、我にかえった。


そのあたしに、


「愛里。
ラストをハッピーエンドにしてほしかったら――…
さっきの香水もちゃんとつけとけよ?
悠が何事か!?って思うくらい、たっぷりな☆
ほら、なんてったって、片想いにグッバイ!大作戦だし?」


健ちゃんは、ソファにふんぞり帰りながら、指先ひとつで命令を下す。

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