天使のキス。
だから、あたし――…


「文句あるなら帰りなさいよっ!!
お帰りはあちら!!」


とうとう、言ってしまった。


ご丁寧に、両腕つき。


あごを掴まれたまま、ギンと睨み返して、言ってしまった。


でも、あたし。
全然後悔してないよ!!


さっきよりも目をギンと見開いて。
斜め上を睨みつけるあたしに、


「へぇ。
新鮮…」


天使面した坊ちゃんは、ぼそっと、そんな言葉を口にした。


< 31 / 921 >

この作品をシェア

pagetop