天使のキス。
「ふ…ふ…
ふぇー…ん」


「…愛里?」


悠が悠が…
あたしにはっきりと言ってくれたよ―っ!!


つきあってくださいって、はっきり言ってくれたよ―っ!!


これであたし、ちゃんと悠の彼女だよぉぉ!!


悠が、あたしの気持ちをわかってくれたことが嬉しくて。


はっきりと口にしてくれた悠の言葉が嬉しくて、涙がぽろぽろぽろぽろこぼれた。


そんなあたしを、最初はおろおろして見ていたけど


「いい子、いい子。
愛里は、いい子」


そんな――…


子供をあやすような言葉でなぐさめ、悠はあたしを胸に抱きしめて、あたしの髪をなでてくれた。

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