天使のキス。
「話すことなんて、一年に何回もない。
直接連絡してくるなんて何年か振りだ。
連絡事項はいつも秘書からの電話かメールだから」


そう話す悠の瞳は、冴え冴えとして冷たかった。


無理もない。


あたしだって、パパからそんな対応をされたら――…
きっと、今の悠みたいな瞳をするようになってたと思う。


「でも、その悠パパが電話なんて…
じゃあ…。
今回は、すっごく重要な話だったの?」


『直接連絡してくるなんて何年か振りだ』


そんな話を聞かされたら、話の内容がすごく気になる。


悠の方に身を乗り出したあたしに、悠は言った。


「重要にするための…。
あいつなりのパフォーマンスだろ」
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