天使のキス。
これで、ひとまず安心だぁ。


ホッと胸を撫で下ろしたあたしの後ろ。


「ただし、僕は関与はしない」


椅子をギッと引いた音と、五十嵐くんの声が重なった。


「お互い遊びだったわけだし、当たり前だよね?
それに、僕には将来もあるからね」


――え?


正直、五十嵐くんが何を言ってるのかわからなかった。


「あぁ、でも。
君がどちらの決断をするにしても、お金だけは払ってあげるから」


五十嵐くんの言葉に、頭がぐるぐるした。
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