天使のキス。
すると、このニセ天使。


「でもさ?
考えてみ?」


ニヤッと笑いながらあたしの方に手を伸ばし、甘さと意地悪を器用に操るニセ天使の虜に…
永遠の虜になってしまいそうな言葉を口にした。


「夢の中にずっとはいられないだろ?
でも――…
夢から覚めれば。
もう一度、いい夢が見られるかもよ?」


そして、ふわりとあたしの頬を撫で。


「たとえば、ほら。
こんな風に」


あたしに2度目のキスをした。

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