天使のキス。
「簡単すぎる女に興味はねぇよ」


そんな冷めた一言で。


舞い上がっていたあたしの心は、冷水を浴びせられたように冷たくなって、きゅっと音をたててしぼんだ。


そう、だよね。


知らず知らず、頭がたれる。


そんなあたしの頭に、ぽんと手が乗せられた。


――何?


ちょっと上を向くと


「嘘」


そんな言葉があたしに向かって落とされた。
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