天使のキス。
「俺じゃなくてもいいんだ。
沙耶の選んだ男が、沙耶を幸せにしてくれれば、それでいい」


「…」


「沙耶が幸せでいてくれれば。
沙耶が笑っていてくれれば。
俺はそれで満足なんだ。
それ以上は、何も望まない」


「…」


「それなのに…」


「…」


「最近、笑わなくなった沙耶が。
高1で、しかも一人で子供を産む決心をした沙耶が。
本当に…
本当に、幸せなのか?
この先、本当に、幸せになれるのか?」


「…」
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