天使のキス。
いきり立つあたしの頭を、立ち上がったパパが強引に押さえつけたから、渋々おとなしく座ったけど。


こんなのって絶対おかしい―っ!!


ってか、パパ!
サラリーマンって寂しすぎる―っ!!


こんなガキんちょに、そこまですることないよ―っ!!


父親の威厳丸つぶれ状態のパパを哀れむあたしの心の叫びなんかさっくり無視して。


パパは悠が座ったのを見届けてから、悠に質問を始めた。


「悠くん。
今後のことなのですが。
社長からは『悠に普通の生活を経験させてやってほしい』としか、伺っておりません。
具体的なご指示が全くなく、どうしたらいいか、考えあぐねております。
悠くんのお気持ち並びに、社長のお考えなどご存知でしたら、教えていただきたいのですが」


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