天使のキス。
「…え?
…ん?」


昴くんの言ってる意味がわからない。


あたしは説明を求めて、昴くんの瞳をジッと見つめた。


すると、昴くんは宙に目を泳がせ――…
長い沈黙の後、あたしに告げた。


「悠。
婚約するってさ…」


「え!?」


それは、あたしの説明して欲しいこととは、全く違って。


あたしが、もっとも聞きたくない言葉だった。


頭から冷水を浴びせられたような感覚が、あたしを襲う。


え…。


悠が婚約!?


それって、この前の――…!?
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