天使のキス。
あー…
悠…
ここまでくると…
あたし、あんたのこと、尊敬する。


…じゃなくて。
あんたのことを好きになった自分を不安に思うよ。


「は…は…は…」


悠の天使のようないい子ちゃんぶりを目の前にして、裏の顔も知ってるあたしとしては、感心し呆けるしかなかった。


そんなあたしを、あたしにしかわからないようにニヤリと笑い、


「おじ様とおば様も、僕を呼び捨てにしてください。
本当の息子だと思って話していただけたら、こんなに嬉しいことはありません」


悠はパパとママを見て遠慮がちにそう言い、ふわりと頬をさくら色に染めた。

< 75 / 921 >

この作品をシェア

pagetop